○標高 1785m
○大朝日避難小屋は収容人数が100人の避難小屋であり平成11年に建てられました。
○水場 ― 金玉水(約15分)【詳しい情報は水場でごらんください】
小屋の付近に水場はないので、中岳の方へくだって15分ほどいったところにある金玉水を汲んでくるか、
古寺鉱泉方面から来たのであれば、銀玉水をくんでこなければいけません。
○大朝日避難小屋は営業小屋などと異なり、食事等はでません。
風呂もありません。
布団もないので、寝袋をもってきてください。
避難小屋ですので、予約等は必要ありませんし、できません。
100人収容の小屋ですが、それ以上の人が来た場合には、みんなで場所を分け合って泊まることになります。
(人数がいっぱいなので他の小屋へ行ってくださいとはなりません)
○小屋は、1階と2階、屋根裏部屋のような3階となっています。
小屋泊の方が多くならない場合には、基本的に2階で泊まっていただくことになります。
3階は構造上、窓を開けることができないので小屋が満員の場合には熱がこもって寝苦しい場合があります。
一階入り口から入ったところ
一階入り口の方を撮ったもの、
コンクリートに降りて、右にトイレがあります
一階から二階に上がる階段。
右の部屋は管理人室
階段から二階に上がったところ
棚にステンレスの板。階段の上に中二階のスペースがある。
二階の左のドアは冬季の入り口
また、入り口の脇にある白い階段は三階へ登る階段
三階は宿泊者が多くならないと使用しない。
三階、屋根裏部屋になっており、泊まることは可能であるが
立つほどの高さはなく、夜は熱気が上がってきて
寝づらい場合がある。
出入り口は上の写真のハシゴだけであるので
夜、トイレなどに行く場合はちょっと大変である。
○食事のための火器使用の場合
一階と二階の棚にステンレス製の板をおいております。
火器を使用しての調理等はこのステンレス製の板の上で行ってください。
○カッパ、スパッツなど濡れたものは入り口に掛ける金具がありますので、その金具にかけてください。
○夏場でも、朝と夜は寒くなりますので、防寒着はかならずもっていってください。
○銀マットなど寝袋の下にしくものを持参することをおすすめします。
○平成17年度に発電機を設置しました。管理人がおり、人数が多い場合に電気をつけております。
○大朝日避難小屋のトイレは、使用後に使用した方より足でポンプを踏んでもらい水を循環させ再利用する
≪人力による簡易水洗システム―環境保全型汚水処理水循環システム―≫を採用している全国でも非常に珍しいトイレです。
し尿を地中でバクテリアなどの微生物により水などに分解し、使用者からポンプを数回ふんでもらうことにより水を循環させており、水場の無い大朝日避難小屋でも使用可能となっています。
また、電力等の動力源が不要です。
小屋の外で処理・排出するものでないため、環境への影響は最小限に抑えられています。
○トイレは入り口からはいって、すぐ左のところにあります。
数は4つあり、夏季は4つ全て使用可能ですが、冬季は一番右のトイレのみが使用可能となります。
○大朝日避難小屋のトイレの使用について
上記のように、し尿はバクテリアなどにより処理していますが、トイレットペーパーなどは処理することができません。
トイレに使用済みの紙をいれるダストボックスを設置していますので、
使用後の紙はトイレに流さないで、
専用のダストボックスへ入れてください。
金玉水からみた大朝日避難小屋
○≪山小屋協力金≫は宿泊する方は1,500円のご協力をお願いいたします。
宿泊しないでトイレだけ使用する人は100円以上の協力金を協力金箱へお願いします。
○大朝日山頂までは、大朝日避難小屋から歩いて15分です。
大朝日避難小屋 管理人さんについて
○管理人さんは、夏場常駐しています。
管理人さんは2人おり、
常駐しているのが大場さん
主に土日の混むときにいらしゃっているのが佐藤さんです。
○例年は10月中旬まで常駐しています。
お二人の仕事は、多岐にわたり
登山者が宿泊する際の対応はもちろんのこととして、
トイレの管理や登山道の整備
(平成17年9月16日に行った際も、朝は最後の宿泊者の出発を見届けてから、小朝日と銀玉水間の登山道の荒れたところの整備を1時半まで大汗をかきながらしてくださっていました。悪天候以外は終日小屋の中にいることは少なく、日中は登山道の整備や水場の点検などをしてくださっています。古寺鉱泉〜大朝日岳の登山道はきちんと整備されていると言っていただくことが多いですが、それは管理人さんが日々整備をしてくださっているからです。〈大江山岳会の有志でも登山道の整備をしております〉)
ちなみに、三沢清水は付近に水場があるのではなく200m先から大場さんたちがホースで水をひいてきてくれています。
また、金玉水の水が汲みやすくパイプ等があるのも管理人さんが整備してくださっているからです。
大場さんは若くみられますが、大正生まれです。しかし、いまでも20キロ以上の荷物を軽々と持って登る鉄人です。
表裏の無い方ですので歯に絹をきせないものいいで話をしますので宿泊者で、ん?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、非常に人の良いかたで登山道について質問すれば詳しく教えてくれますし、山の花々やきのこ、山菜にも大変詳しくいろいろ教えてくれます。人が少なくても電気をつけて欲しいとたのまれれば電気をつけてくださったりと、親切な方です。以前、悪天候の際にパーティが動けなくなり、その中の1人の登山者が避難小屋に助けを求めてきた際には危険をかえりみず助けにいってくださいました。
大場さんの装備はおもしろい。
靴は地下足袋、スパッツはお手製、この写真ではつけていないが、カッパも自分でつくったのもので絶対に水を通さないようにできている。
なたやノコギリ、スコップの使い方は使い慣れておりプロ中のプロです。